Shopify ペイメントとは?メリットやデメリット、設定方法まで徹底解説!
目次
はじめに
この記事では、Shopify が提供する決済サービスである Shopify ペイメントについて詳しく解説します。初期費用や月額固定費が不要で、多様な決済方法に対応しており、迅速かつ簡単に導入できる点が特徴です。この記事を通じて、Shopify ペイメントの基本情報、主要なメリットとデメリット、そして実際の導入方法について理解を深めていきましょう!
Shopify ペイメントとは
Shopify ペイメントは、Shopify が提供する公式の決済サービスであり、さまざまな決済方法の中でも特に利便性が高いサービスです。このサービスは、初期費用や月額固定費が不要であり、Shopify ストアでのクレジットカード支払い、Apple Pay、Google Pay、Shop Pay などを簡単に導入できる点が魅力です。対応しているクレジットカードブランドには、Visa、Mastercard、American Express、JCB があり、国内発行、海外発行のクレジットカードを問わず使用できます。また、日本円を含む多通貨での決済が可能です。
Shopify ペイメントの導入は、Shopify の管理画面から有効化するだけで完結し、申請から設定、販売までクリックのみで最短即日から利用できます。これにより、Shopify アカウントを作成した後に別の外部サービスへの登録や、外部サービスサイトでの支払い確認などの手間を省くことができます。さらに、決済手数料も割安に設定されているため、Shopify ユーザーにとっては非常に魅力的な選択肢となっています。このサービスは 2018 年から日本円に対応しており、Shopify ユーザーにとって主流の決済サービスとなっています。
Shopify ペイメントを導入するメリット
カゴ落ち防止
Shopify ペイメントが提供する豊富な決済オプションと便利な機能により、カゴ落ち防止を期待できます。Apple Pay、Google Pay、Amazon Pay、Shop Pay、PayPal など、一度利用するとお客さまの住所やクレジットカード情報を保存しておけるので、お客さまは次回以降の買い物を情報を再入力することなく、手間をかけずに済ませることが可能になります。
また、Apple Pay や Google Pay が決済方法として用意されているのでスマートフォンでオンラインショッピングをする人も取り込むことができるでしょう。さらに、Shopify のクイックチェックアウト機能、Shop Pay は、購入手続きをもっと簡単にします。顧客は電話番号に送られる認証コードを用いて、2 回目以降の購入時に自動的に配送先やクレジットカード情報が入力されるため、商品購入までのプロセスがスムーズに進みます。
このように、Shopify ペイメントは、煩雑な購入プロセスを簡略化し、お客さまのカート離脱を減少させるための有効な手段を提供します。ワンクリックや簡単な認証でスムーズに買い物ができるようになることで、EC サイト運営者はカゴ落ちのリスクを効果的に下げることが期待できます。
すぐに利用開始できる
Shopify ペイメントは、一般的な決済サービスの導入プロセスと異なり、導入時の審査が必要ないのですぐに利用開始できます。オンラインストアを立ち上げたばかりの店舗でも、Shopify アカウントを作成することで即座に決済サービスを利用開始することが可能となります。
外部決済事業者を利用する場合、契約や審査に数週間から数ヶ月かかることが一般的ですが、Shopify ペイメントを選択することでそのような待ち時間を削減できるため、オンラインストアでの迅速な運営開始が可能になります。
取引手数料がかからない
Shopify ペイメントでは、決済手数料以外に追加料金はかかりません。多くの決済サービスでは、顧客が支払う料金に対して取引手数料が発生することがありますが、Shopify ペイメントを使用することでその心配がなくなります。特に、Shopify では外部の決済サービスを利用した場合、決済ごとに 0.6%〜2.0%の取引手数料が別途発生しますが、Shopify ペイメントを利用するとこの取引手数料が完全に無料になります。
2024 年 2 月の改定では、Shopify の最安プランであるベーシックプランを利用している場合、Visa、Mastercard、JCB の決済については 3.55%の決済手数料のみが適用されます。これにより、Shopify ペイメントは外部決済サービスに比べて、全体的な手数料コストを大幅に下げることが可能になり、オンラインストアの運営コスト削減につながります。
管理が簡単
「Shopify ペイメントは、決済サービスを一元管理できることからユーザーフレンドリーです。Shopify の統合管理画面からは、支払い額や支払い状況の確認が可能であり、注文のキャンセルや返金処理も同一のダッシュボードで行えます。これにより、従来のように複数の決済サービス管理画面を個別に確認し、手間をかけて決済をキャンセルする必要がなくなります。
さらに、このダッシュボードは売上、出荷在庫、返金の管理も一括で行え、リアルタイムでの支払い情報の更新が見られます。支払いが保留中の場合や銀行口座への振り込みが完了した際には、メール通知の設定も可能です。これにより、オンラインストアの運営が格段にスムーズになり、時間と労力の節約に繋がります。Shopify ペイメントを使うことで、複雑な手続きを簡素化し、より効率的な管理が実現します。
Shopify ペイメントを導入するデメリット
決済方法が少ない
Shopify ペイメントは、後払い、コンビニ支払い、キャリア決済、電子マネー決済、銀行決済などの決済方法には対応していません。これらの決済方法を利用したい場合、Shopify ペイメントだけでは不十分で、別途外部の決済サービスと契約する必要が生じます。
チャージバック手数料がかかることがある
チャージバックは、クレジットカード決済で不正注文などが原因でユーザーが支払いを拒否した際、クレジットカード会社が売上を取消し、ユーザーへ返金を行うプロセスです。
Shopify ペイメントを通じた決済でチャージバックが発生すると、日本においてはチャージバック手数料として 1,300 円が請求されます。
Shopify ペイメントの導入方法
ここからは、ストアで Shopify ペイメントを導入する方法を解説していきます。
ストアの通貨の設定を確認
Shopify ペイメントを設定する前に、まずはストアで使用する通貨(ストア通貨)を確認しましょう。ストア通貨は、管理画面で設定し、最初の販売が行われる前に決定する必要があります。販売を開始した後で通貨設定を変更したい場合は、Shopify サポートに連絡して手続きを進めてください。
Shopify ペイメントを有効化する
- 管理画面から [設定] > [決済] に移動します。
- 次のいずれかの方法で Shopify ペイメントを有効にします:
- アカウントにクレジットカード決済サービスを設定していない場合、Shopify ペイメントセクションで [アカウントの設定を完了する] をクリックします。
- 別のクレジットカード決済サービスを有効にしている場合、Shopify ペイメントボックスで [Shopify ペイメントを有効にする] をクリックし、ダイアログで Shopify ペイメントを有効にします。これにより、アカウントから他のクレジットカード決済サービスが削除されます。
- ストアに関する必要な詳細を入力します。要件を満たしている場合、Shopify Balance アカウントが作成されます。要件を満たしていない場合は、銀行情報を入力するよう求めるメッセージが表示されます。
- お住まいの地域や Shopify Balance の要件を満たしているかどうかによっては、ストアの 2 段階認証を有効にする必要があります。
- [保存] をクリックします。
まとめ
Shopify ペイメントは、手数料が低く、設定が簡単で、多通貨に対応していることから、国内外を問わず幅広い顧客を獲得するための強力なツールとなっています。しかし、一部の特定の決済方法に対応していない点や、チャージバック発生時の手数料が発生する点には注意が必要です。この記事を参考に、自身のビジネスニーズに最適な決済サービス選びを行ってください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
こちらの記事では、Shopify ペイメント以外の決済方法を導入する方法を解説しています。