Shopify ストアでリンクに対応したバナーの実装方法や日本語アプリについて徹底解説!
目次
- はじめに
- Shopify でのバナーとは?
- バナーが実装されているストア例
- Shopify でバナーを設定するメリット
- Shopify でバナーを設定するデメリットと対策
- Shopify ストアにバナーを実装する方法
- まとめ
- 参考・関連記事
はじめに
Shopify でのバナー機能は、オンラインストアの運営において非常に重要な役割を果たします。
特に、キャンペーンやセール、重要なメッセージを顧客に迅速に伝える手段として広く利用されています。
バナーは、ウェブサイトのトップや特定のページに表示されることで、訪問者に視覚的に訴え、行動を促す効果があります。
本記事では、バナーの基本的な概念、実装方法、バナーのメリットやデメリット、さらにバナーを効果的に利用している実際のストアの例を通じて、Shopify でバナーを最大限に活用する方法を詳しく解説します。
参考・関連記事
- Shopify でバナーを表示する 2 つの方法を紹介
- Shopify にバナーを設置する方法を徹底解説!
- Shopify でバナーを実装する方法を考察
- Shopify に画像バナーを追加できるアプリについて徹底解説|ご利用ガイド
Shopify でのバナーとは?
バナーとは、ウェブサイトのトップに表示される横長のメッセージや広告エリアを指します。Shopify では、このバナーを利用して顧客に重要な情報を伝えることが可能です。例えば、セールや送料無料キャンペーン、新商品の紹介など、バナーを通じて顧客の目にすぐに留まるような情報を提供できます。バナーは、訪問者がページを開いた瞬間に最も目立つ位置に表示されるため、サイト内の他のコンテンツよりも優先的に視覚的に伝わりやすいという特性があります。
Shopify の多くのテーマには、バナーを簡単に実装できるオプションが含まれています。特に、Shopify の無料テーマ「Dawn」では、バナー機能がデフォルトで搭載されており、管理画面から簡単にバナーの内容やデザインを変更することができます。これにより、特別なコーディングスキルがなくても、ストアオーナーが直感的にバナーの設定を行うことができます。バナーには、テキストやリンク、背景色、フォントなどを自由に設定できるため、ブランドに合わせたカスタマイズが可能です。
バナーが実装されているストア例
ゴーゴーカレーグループ
株式会社ゴーゴーカレーグループは金沢発のカレー店です。
ゴーゴーカレーのストアでは、TOP ページやメニューページでバナーが導入されています。
オリオンビール
オリオンビールは、沖縄を代表するビールメーカーです。
オリオンビールのストアでは、TOP ページでバナーが導入されています。
Shopify でバナーを設定するメリット
情報伝達速度の向上
まず、バナーを利用する最大のメリットの一つは、情報伝達のスピードです。バナーは、顧客がサイトにアクセスした瞬間に、重要なメッセージやキャンペーン情報を目にすることができるため、セールや特別なオファーの告知に非常に効果的です。訪問者にすぐに情報を伝えることができるため、サイト内を深く探索する前にプロモーションに引き込むことができます。
カスタマイズの自由度
次に、Shopify ではバナーのデザインや内容を自由にカスタマイズできるため、カスタマイズの自由度が高いことがメリットです。バナーの背景色やテキスト、リンク先、フォントなどを簡単に設定でき、特別なコーディングスキルがなくても、ブランドのイメージに合わせたバナーを作成することが可能です。これにより、ストアの統一感を保ちながら、顧客に対して訴求力のあるメッセージを表示することができます。
コンバージョン率の向上
さらに、バナーを適切に配置することで、コンバージョン率の向上が期待できます。顧客がバナーをクリックして特定の商品ページやキャンペーンページに直接アクセスできるため、購入の意思決定を促進する効果があります。特に、割引や送料無料キャンペーンなどのプロモーションは、購買意欲を高め、実際の売上向上に繋がることが多いです。
Shopify でバナーを設定するデメリットと対策
デザインの制限
一方で、バナーにはいくつかのデメリットも存在します。まず、デザインの制限があることが挙げられます。Shopify のテーマやアプリによっては、提供されているテンプレートに沿ったデザインしか作成できないため、カスタムデザインを希望する場合には物足りなく感じることがあります。この問題を解決するためには、CSS や JavaScript を使用してデザインを自分で調整したり、バナー専用のアプリを導入する方法が有効です。
ユーザー体験を損なう可能性
次に、ユーザー体験を損なう可能性も考慮すべき点です。バナーを多用しすぎたり、大きすぎるバナーを頻繁に表示すると、訪問者にとって煩わしいと感じられることがあります。特に、重要でない情報をバナーで伝えると、顧客の閲覧体験を妨げる原因になる可能性があります。この対策としては、バナーは必要な場合にのみ使用し、適切なサイズやデザインに留めることが重要です。
モバイルデバイスでの最適化の難しさ
最後に、モバイルデバイスでの最適化に注意が必要です。デスクトップ版のサイトでは問題なく表示されるバナーも、モバイルデバイスではサイズやレイアウトが崩れてしまうことがあります。レスポンシブデザインを活用し、画面サイズに応じてバナーを最適化することで、すべてのデバイスで一貫した表示を確保し、ユーザーにストレスを感じさせないようにすることが求められます。
以上のように、Shopify でバナーを活用することで、顧客に効果的にアプローチできますが、デメリットにも配慮した上で最適なバナー運用を行うことが重要です。
Shopify ストアにバナーを実装する方法
バナーを実装するには以下のような方法があります。
- バナーが実装されている Shopify テーマを選択する
- バナーを導入できる Shopify アプリをインストールする
- Shopify テーマのコードを編集する
それぞれの方法を見ていきます。
バナーが実装されている Shopify テーマを選択する
Shopify テーマの中には、最初からバナー機能が搭載されているものがあります。これを利用すれば、簡単にバナーを設置することができ、コードの編集も不要です。テーマのデザインや機能を確認し、ストアに最適なテーマを選びましょう。
テーマは、Shopify テーマストアからインストールできます。
管理画面の「オンラインストア > テーマ」の「テーマストアにアクセス」からテーマストアにアクセスできます。
Shopify テーマ一覧が表示されます。
お好きなデザインのテーマをクリックして、テーマをインストールしてください。
「テーマを試す」をクリックすると、Shopify ストアにテーマが追加されます。
今回は Dawn のバナーセクションについて解説します。
Dawn には、バナーセクションがデフォルトで用意されています。
Dawn のバナーセクションでは、画像や文言、ボタンの設定をすることができます。
また、モバイルでのスタイルも設定できます。
バナーセクションのコードをカスタマイズしたい場合は、テーマのコードに移動します。
ストア管理画面のカスタマイズしたいテーマの「・・・ > コードを編集」をクリックします。
sections
フォルダの image-banner.liquid
がバナーセクションのファイルになります。
このファイルのコードを編集することで、バナーセクションのカスタマイズができます。
バナーを導入できる Shopify アプリをインストールする
テーマにバナー機能が含まれていない場合、Shopify アプリを利用することでバナーを追加することができます。例えば「シンプル画像バナー|お手軽広告バナーアプリ」アプリを使用すれば、ノーコードでバナーを導入でき、デザインやリンクの設定も簡単に行えます。デモストアで機能を確認し、自分のストアに適したアプリを見つけましょう。
シンプル画像バナー|お手軽広告バナーアプリ
Shopify ストアにバナーを導入できる日本語に対応した Shopify アプリを紹介します。
今回、おすすめする Shopify アプリは、「シンプル画像バナー|お手軽広告バナーアプリ」です。
「シンプル画像バナー|お手軽広告バナーアプリ」の使い方について解説します。
以下のリンクからアプリストア画面に移動します。
シンプル画像バナー|お手軽広告バナーアプリ
「インストール」ボタンをクリックして、ストアにアプリを追加しましょう。マーチャント用のアカウント(実際に物販などで運用しているアカウント)ですと、月額$1.99 でご利用いただけます。インストール後、7 日間は無料でご利用いただけます。
「インストール」ボタンをクリックすると以下の画面に遷移します。右下の「インストール」ボタンをクリックして、アプリのインストールを行いましょう。
以下のアプリ管理画面が表示されれば、インストール完了です。
テーマのカスタマイズ画面に移動し、「セクションを追加」から手動でアプリを追加してください。
アプリで追加したセクションは、他のセクションと同様にカスタマイズすることができます。
画像は四枚まで登録でき、それぞれにリンクを設定することも可能です。
パソコン時とスマホ時の画像やカラム数などをカスタマイズできます。
Shopify テーマのコードを編集する
コーディングのスキルがある場合、Shopify テーマのコードを編集してカスタマイズしたバナーを作成することも可能です。Liquid テンプレートや CSS、JavaScript を駆使して、ストアのデザインにぴったりなバナーを作り上げましょう。これにより、完全に独自のデザインを実現することができます。
バナーセクション作成の流れ
custom-banner.liquid
を追加custom-banner.liquid
にコードを追加
sections
フォルダに custom-banner.liquid
を新規で作成します。
作成したファイルに以下のコードを貼り付けます。
<div class="banner-section" style="background-color: {{ settings.banner_background_color }};">
<div class="banner-content">
{% if settings.banner_image %}
<img src="{{ settings.banner_image | img_url: 'master' }}" alt="バナー画像" />
{% endif %}
<p>
{% if settings.banner_link %}
<a href="{{ settings.banner_link }}">{{ settings.banner_text }}</a>
{% else %}
{{ settings.banner_text }}
{% endif %}
</p>
</div>
</div>
<style>
.banner-section {
padding: 20px;
text-align: center;
}
.banner-content p {
font-size: 20px;
margin: 10px 0;
}
.banner-content img {
max-width: 100%;
height: auto;
}
</style>
{% schema %}
{
"name": "バナーセクション",
"settings": [
{
"type": "text",
"id": "banner_text",
"label": "バナーテキスト",
"default": "ここにバナーのテキストを入力してください"
},
{
"type": "url",
"id": "banner_link",
"label": "バナーリンク",
"default": "/"
},
{
"type": "image_picker",
"id": "banner_image",
"label": "バナー画像"
},
{
"type": "color",
"id": "banner_background_color",
"label": "背景色",
"default": "#ffffff"
}
],
"presets": [
{
"name": "デフォルトバナー",
"category": "バナー"
}
]
}
{% endschema %}
コードの解説
{% schema %}:
schema タグ内では、バナーの設定項目を定義します。Shopify のカスタマイズ画面で、ユーザーがバナーのテキストやリンク、背景色、画像を変更できるようにしています。
text: バナーに表示するテキストを入力するフィールド。
url: バナークリック時のリンク先を指定するフィールド。
image_picker: バナーに表示する画像を選択するフィールド。
color: バナーの背景色を選択できるフィールド。HTML と Liquid の構造:
div.banner-section に背景色を適用し、その中にバナー画像とテキストを表示しています。
バナー画像は、img_url フィルターを使って画像の URL を取得し、適切なサイズで表示しています。
バナーテキストは、リンクが設定されている場合にはリンク付きで表示し、設定されていない場合はテキストのみ表示します。スタイル:
CSS でバナーのレイアウトを調整しています。text-align: center;により、バナーのテキストや画像を中央揃えにしています。また、画像のサイズを自動で調整するように max-width と height: auto を指定しています。
まとめ
Shopify でバナーを活用することで、訪問者に対して効率的にプロモーションや重要な情報を伝えることができます。バナーは、特にセールやキャンペーンの告知に適しており、サイトのトップに配置されることで、視覚的に大きなインパクトを与えます。また、簡単にカスタマイズが可能なため、ブランドのイメージに合わせたデザインで顧客にアプローチできます。
一方で、バナーの多用はユーザー体験を損なう可能性があるため、適切な頻度での使用が重要です。モバイルデバイスでの最適化も忘れずに行い、すべてのユーザーが快適にサイトを利用できるように配慮しましょう。バナーのメリットを最大限に活かしつつ、デメリットを解消することで、顧客にとって魅力的なオンラインショッピング体験を提供することが可能です。
バナーの効果的な運用は、ストアの成長や売上の向上に大きく寄与するため、ぜひ積極的に取り入れてみてください。