Shopify ストアで商品の販売期間設定を実現する方法を徹底解説！

目次

• はじめに
• 販売期間設定とは？
• 販売期間設定のメリット
• メタフィールドを用いたコーディングで販売期間設定を行う方法
  • 「Shopify GraphQL App」のインストール
  • 商品のメタフィールドに販売期間設定の情報を設定する
• アプリを用いて販売期間設定を行う方法
  • アプリのインストール
  • 限定販売機能をテーマに追加
  • ボタンの表示設定
  • 販売期間設定
• 終わりに

はじめに

今回は、Shopify ストアで商品の販売期間設定を実現する方法について解説していきます。

この記事では、以下の読者を対象にしています。

• 販売期間設定機能の概要が知りたい
• メタフィールドを用いたコーディングで販売期間設定を行う方法を知りたい
• Shopify アプリで販売期間設定を行う方法を知りたい

それでは解説していきます。

販売期間設定とは？

販売期間設定とは、商品に顧客が購入できる限定期間を設定することでを指します。販売期間設定は、運営する EC サイトにおいて、季節限定商品やイベント関連商品を扱う際に非常に役に立ちます。

販売期間設定のメリット

• 購買意欲の促進

限定期間での販売は、顧客に緊急感を与え、「今しか手に入らない」という感覚を生み出します。これにより、顧客の購買意欲を高め、短期間での売上増加を期待できます。

• 在庫管理の効率化

販売期間を設定することで、在庫が過剰になるのを防ぎ、在庫管理を効率化できます。特に季節商品や流行に左右される商品の場合、販売期間をうまく設定することで、売れ残りリスクを低減できます。

メタフィールドを用いたコーディングで販売期間設定を行う方法

Shopify のメタフィールドを用いたコーディングで販売期間設定機能を実現する方法を解説します。

「Shopify GraphQL App」のインストール

まず、GraphQL を用いてメタフィールドを作成するために、「Shopify GraphQL App」をインストールする必要があります。

まずは、「Shopify GraphQL App」にアクセスして以下のページに遷移します。このアプリは Shopify が提供するもので、ストア上で GraphQL を使用できるようにします。

次に、アプリのページで「Shop URL」セクションに、Shopify の開発ストアの URL を入力します。

最後に、「Select all」をクリックし、その後に「インストール」ボタンを押すことで、Shopify の開発ストアにアプリをインストールします。

以上で、「Shopify GraphQL App」のインストールは終了です。

商品のメタフィールドに販売期間設定の情報を設定する

商品のメタフィールドに販売期間設定の情報を設定します。

Mutation の設定

GraphQL の Mutation を用いてメタフィールドを設定します。以下のコードを GraphQL App のエディタに貼り付けます。

mutation MetafieldsSet($metafields: [MetafieldsSetInput!]!) {
  metafieldsSet(metafields: $metafields) {
    metafields {
      key
      namespace
      value
      createdAt
      updatedAt
    }
    userErrors {
      field
      message
      code
    }
  }
}

引数

今回は、metafieldsSet API を用いてメタフィールドの値を作成または更新します。以下の引数が必要です。

• key: メタフィールドを一意に識別するキー
• namespace: メタフィールドを分類するための名前空間
• ownerId: メタフィールドが関連づけられるリソースの ID
• type: 保存するデータの型
• value: 実際に保存されるデータの内容

戻り値

Mutation の実行結果として、metafields ブロック内のメタフィールドの詳細情報と、userErrors ブロック内のエラーに関する情報が返却されます。

metafields ブロック内には以下のデータが含まれます。

• key: メタフィールドの一意識別子。メタフィールドを識別するためのキー
• namespace: メタフィールドが属する名前空間
• value: メタフィールドに設定された具体的な値
• createdAt: メタフィールドが作成された日時
• updatedAt: メタフィールドが最後に更新された日時

userErrors ブロック内には以下のデータが含まれます。

• field: エラーが発生した入力フィールド
• message: エラーの内容を説明するメッセージ
• code: エラーを特定するためのコード

Variables の設定

Variables セクションには、メタフィールドに設定する具体的な情報を記述します。

設定完了後のコードの例がこちらです。

{
  "metafields": [
    {
      "key": "sales_term",
      "namespace": "sales_term_app",
      "ownerId": "gid://shopify/Product/67358163174",
      "value": "{ \"sales_start_date\": \"2024-03-21\", \"sales_end_date\": \"2024-03-29\" }",
      "type": "json"
    }
  ]
}

各設定項目について見ていきましょう。このコードでは、メタフィールドの key に sales_term 、namespace に sales_term_app を指定しています。

次に、ownerId です。 ownerId は、メタフィールドが関連付けられる Shopify のリソースを指します。まず、商品の id を取得します。

ストアの管理画面の左側の「商品管理」をクリックしてください。

販売期間設定したい商品を選択してください。

以下のページの URL の末尾の数字が商品 id です。

ownerId の、gid://shopify/Product/XXXXXXXXX の　XXXXXXXXXX の部分に取得した商品の id を設定してください。

次に、value に販売期間設定の情報を設定します。今回は、以下の JSON データを文字列形式に変換したものを設定します。販売開始日と販売終了日を指定しています。

{
  "sales_start_date": "2024-03-21",
  "sales_end_date": "2024-03-29"
}

上記で作成した Variables を、画像の赤枠の部分に設定してください。

GraphQL を実行

実行ボタンをクリックして GraphQL 実行してください。

これで、商品のメタフィールドに販売期間設定の情報を設定できました。

次に、商品ページで商品のメタフィールドから販売期間設定の情報を取得してください。現在時刻が取得した販売開始日以降、および販売終了日以前の場合に、商品を購入できるようにする処理を追加してください。詳しい処理はかなり難しくなるので、ここでは割愛します。

アプリを用いて販売期間設定を行う方法

Shopify アプリの「シンプル販売期間設定｜商品ごとに期間限定販売」を用いて、販売期間設定機能を導入します。以下の記事を参考に解説していきます。

Shopify で期間限定販売はできる？アプリの使い方を解説！

「シンプル販売期間設定｜商品ごとに期間限定販売」は、Shopify ストアに商品ごとの期間限定販売を実現できるアプリです。

月額：14.99 ドル

※開発ストアは無料で使用できます。

それでは、実際に解説していきます。

アプリのインストール

まずは、アプリのインストールをしていきます。以下のリンクにアクセスしてください。

「シンプル販売期間設定｜商品ごとに期間限定販売」アプリストア

以下の画面に遷移します。「インストール」ボタンをクリックしてください。

「インストール」ボタンをクリックすると以下の画面に遷移します。
右上の「アプリをインストール」ボタンをクリックして、アプリのインストールを行いましょう。

以下の管理画面が表示されます。

以上でアプリのインストールは完了です。

限定販売機能をテーマに追加

「アプリを有効化する」をクリックして下さい。

「表示設定」ページに遷移します。「テーマに限定販売機能を追加」セクションにて、限定販売機能をテーマに追加します。

限定販売機能を追加したいテーマを選択して、「テーマに追加」ボタンをクリックすることで、限定販売機能をテーマに追加できます。

以上で限定販売機能をテーマに追加できました。

ボタンの表示設定

販売開始前・販売期間中・販売終了後のそれぞれの「カートに追加」ボタンの表示設定をします。

販売開始前のカートに追加ボタンの表示設定

「販売開始前のカートに追加ボタンの表示設定」セクションにて、販売開始前の「カートに追加」ボタンの表示を編集します。

販売開始前に「カートに追加」ボタンを表示するかどうか設定します。また、「販売期間前のカートに追加ボタンテキスト」を入力してください。

販売中のカートに追加ボタンの表示設定

「販売中のカートに追加ボタンの表示設定」セクションにて、販売中のカートに追加ボタンの表示を編集します。

「販売期間中のカートに追加ボタンテキスト」を入力してください。

販売終了後のカートに追加ボタンの表示設定

「販売終了後のカートに追加ボタンの表示設定」セクションにて、販売終了後のカートに追加ボタンの表示を編集します。

販売終了後にカートに追加ボタンを表示するかどうかを設定します。また、販売終了後のカートに追加ボタンテキストを入力してください。

最後に、「保存する」ボタンをクリックして表示設定を保存しましょう。

以上でボタンの表示設定は完了です。

販売期間設定

販売期間設定をします。左側のサイドバーの「販売期間設定」をクリックして「販売期間設定」ページに移動してください。

まず、「販売期間を設定する商品を選択」セクションにて、販売期間を設定する商品を設定します。

販売期間設定する商品または、コレクションを選択した後、「追加」ボタンをクリックすると商品を追加できます。

次に、販売開始日・販売終了日を設定します。

販売開始日・販売終了日を入力してください。

最後に「保存する」ボタンをクリックして販売期間設定を保存してください。

以上で販売期間設定は完了です。

よりアプリの詳細な機能を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

【Shopify アプリ】シンプル販売期間設定｜商品ごとに期間限定販売について徹底解説 | ご利用ガイド

終わりに

今回は、Shopify ストアで販売期間設定を実現する方法を解説しました。

商品の販売期間設定を導入することで、購買意欲の促進・在庫管理の効率化に役立ちます。ぜひ導入してみてください！

最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考記事

• Shopify で期間限定販売はできる？アプリの使い方を解説！

• 【Shopify アプリ】シンプル販売期間設定｜商品ごとに期間限定販売について徹底解説 | ご利用ガイド