
【2025年】Shopifyストア上で右クリックを禁止する方法は?おすすめアプリも紹介!
目次
- はじめに
- Shopify ストア上で右クリックを禁止することはできる?
- 右クリック禁止のメリット・デメリット
- 右クリック禁止を実装する方法
- テーマのコード編集で実装する方法
- アプリで実装する方法
- おすすめアプリ「シンプル右クリック禁止アプリ」の紹介
- 「シンプル右クリック禁止アプリ」のご利用ガイド
- コード編集とアプリ導入、どちらが良い?
- コード編集する場合のサンプルコード
- 注意点や回避策
- まとめ
はじめに
EC プラットフォームの代表格として知られる Shopify は、2025 年現在も多くの企業や個人ショップが利用する人気のサービスです。豊富なテーマや拡張性の高いアプリを組み合わせることで、コーディング知識が乏しくとも本格的なオンラインストアが簡単に構築できる点が大きな魅力といえます。
しかし、ネット上で商品画像やテキストを公開する以上、「コンテンツの無断コピー」や「著作権を侵害する行為」を 100 % 防ぐことは難しく、ストアオーナーの頭を悩ませる課題でもあります。検索エンジンを通してさまざまなユーザーがアクセスしてくる一方で、「画像の無断利用」や「テキストのコピペ」などが横行するのも事実でしょう。
そうした中、「Shopify 右クリック禁止」と検索して解決策を探す方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、「ストア上の右クリックを完全に禁止する」ことは、テーマのコード編集 もしくは アプリ導入 により一応は実現可能です。この記事では、実装の詳細やメリット・デメリット、そして実際に右クリック禁止を簡単に行えるおすすめアプリ「シンプル右クリック禁止アプリ」を中心に、導入手順や注意点をわかりやすくまとめます。
右クリック禁止を導入することで、どの程度のコピー対策が期待できるのか、あるいはどんな副作用があり得るのかを理解したうえで、あなたの Shopify ストアに合う最適な方法を見つけてください。
Shopify ストア上で右クリックを禁止することはできる?
通常の Shopify ストアでは、ブラウザの既定機能としてユーザーが右クリックメニューを開くことができます。これは特定のページだけでなく、トップページ、商品ページ、ブログページなどストアのあらゆるページにおいて同様です。
ユーザーが右クリックメニューを使うことで想定されるリスクは、以下のようなものがあります。
- 画像やテキストのコピー&ダウンロード
商品画像をコピー、またはテキストをコピペされると、コンテンツが他の場所で無断転載される可能性があります。 - ソースコードの検証や要素の確認
ブラウザ開発者ツールを容易に開いて、HTML や CSS、JavaScript のコードを調べられる場合があります。
(実際は右クリックの禁止だけでは開発者ツールを完全に防ぐことはできませんが、少なくとも利用へのハードルを上げる意味はあります。)
Shopify 標準機能だけでは右クリックを禁止するオプションは用意されていません。しかし、テーマのコードを編集する ことで右クリックイベントを検知し、キャンセル処理を行うスクリプトを仕込むことが可能です。また、特定のアプリを利用 すればノーコードで右クリック禁止を設定できます。
右クリック禁止のメリット・デメリット
メリット
-
画像やテキストの無断コピーをある程度抑止できる
右クリック禁止を導入すると、通常の手順で画像やテキストを保存・コピーする行為を難しくできます。高度なユーザーは簡単に回避できるとはいえ、一般ユーザーレベルの軽いコピペ行為を抑止する効果は期待できます。 -
ブランド保護の意識を高められる
ユニークな商品画像やテキストを扱っているショップにとって、無断転載はブランドイメージの希薄化につながる大きなリスクです。右クリックを禁止していることを周知するだけでも、「このショップはブランドや著作権を大切にしている」という姿勢を示す一助となるでしょう。 -
誤操作を防止できる
ユーザーが誤って右クリックを押してしまい、不要なポップアップが開くといった操作ミスを削減することも可能です。特にデザイン要素が独特で、操作が錯綜しがちなページにおいては有効な対策となる場合があります。
デメリット
-
完全にコピーを防ぐことはできない
右クリック禁止は、あくまでも「一般ユーザーの軽微なコピー行為」を抑止する程度の対策であって、Web に詳しいユーザーやツールを使用する人を 100% 防ぐことは困難です。ブラウザの開発者ツールなど別の手段でソースコードや画像 URL に直接アクセスすれば、コピー自体は可能になってしまいます。 -
ユーザー体験 (UX) の低下につながる可能性
右クリックを積極的に使うユーザーも少なくありません。右クリックからページを翻訳したり、リンクを新規タブで開いたりする操作を多用する人にとっては、右クリックが無効化されると使い勝手が大きく損なわれてしまいます。この点に不満を感じるユーザーは一定数存在するでしょう。 -
SEO への直接的効果は期待薄
右クリック禁止は、SEO(検索エンジン最適化)には直接プラスに働きません。むしろ、ユーザー体験を下げて離脱率が上がってしまうと、間接的にはマイナス要因になり得るでしょう。「著作権保護のため」「ブランドイメージのため」という目的をしっかり意識することが大切です。 -
プラグインやスクリプトが増える分、サイトの読み込み負担が増加
テーマのコードを編集したり、アプリを導入したりすると、その分だけスクリプトが読み込まれるため、サイトのパフォーマンスに多少の影響があります。ページ速度が重要視される中で、そのトレードオフも検討しなければなりません。
右クリック禁止を実装する方法
右クリック禁止を実装するには、主に以下の 2 つのアプローチがあります。
- テーマのコード編集(JavaScript で右クリックをキャンセルする)
- Shopify アプリを利用する(ノーコードで導入可能)
どちらも一長一短があり、ストアの運営体制やコーディングスキルの有無に応じて選択します。ここでは、それぞれのメリット・デメリットを踏まえつつ、具体的な実装手順のイメージを紹介します。
テーマのコード編集で実装する方法
コード編集のメリット
- 無料で導入できる(外部アプリを契約する必要がない)
- テーマに直接コードを埋め込むため、外部アプリとの競合 が発生しにくい
- 他のカスタマイズと組み合わせて、細やかな制御が可能
コード編集のデメリット
- コーディングや Liquid, JavaScript の基礎知識が必要
- テーマアップデート時に 修正が上書きされる 可能性がある
- 実装ミスや競合するスクリプトがある場合、ページの表示崩れやエラーが起こるリスク
アプリで実装する方法
アプリ導入のメリット
- 技術的な知識不要(ノーコードで簡単に導入できる)
- テーマをアップデートしても 設定が保持される 安心感
- 多くの場合、専門的なサポート が受けられる
- 機能の ON/OFF を 管理画面から簡単に切り替え可能
アプリ導入のデメリット
- 月額料金 が発生する場合が多い
- 他のアプリやテーマとの 競合リスク がゼロではない
- アプリ提供元に依存するため、アプリが 廃止されると機能も失われる
おすすめアプリ「シンプル右クリック禁止アプリ」の紹介
テーマを直接触るスキルがない、あるいはノーコードで簡単に右クリック禁止を導入したい場合におすすめなのが、シンプル右クリック禁止アプリ です。
このアプリは、その名の通り 「ワンクリックでストア全体の右クリック操作を無効化」 できる手軽さが大きな特長となっています。月額 5.99 ドルで、7 日間の無料トライアルが利用可能。日本語サポートにも対応しており、導入や設定のハードルが非常に低い点は初心者にとっても大きな魅力です。
シンプル右クリック禁止アプリでできること
-
サイト全体の右クリックを無効化
コードを全く編集しなくても、アプリの管理画面で「ON」に切り替えるだけで簡単にストア全体の右クリックを禁止できます。 -
コンテンツのコピー&ダウンロードを防止
無断保存やテキストのコピペ行為を難しくし、ブランドのデザインやテキスト資産を保護します。 -
スイッチの切り替えでいつでもオン・オフ可能
必要に応じて右クリック禁止を解除したり、再度有効化したりすることが簡単にできます。期間限定の施策や特定イベント期間に合わせて運用しやすいのもメリットです。 -
テーマアップデートに強い
コードを直接編集しないため、テーマをアップデートしても右クリック禁止の設定が初期化されるリスクが最小限で済みます。
「シンプル右クリック禁止アプリ」のご利用ガイド
ここからは、公式ガイドをもとに、アプリのインストール手順や簡単な設定方法を見ていきましょう。
アプリのインストール手順
-
Shopify アプリストア へアクセスし、検索バーから「シンプル右クリック禁止アプリ」を検索するか、以下のリンクから直接アクセスします。
→ シンプル右クリック禁止アプリ
-
アプリ紹介ページが開いたら、「インストール」ボタンをクリックします。
-
インストールの許可画面が表示されるので、ストアの権限を確認して問題なければ「インストール」をクリックします。
-
インストールが完了すると、Shopify 管理画面の「アプリと販売チャネル」に「シンプル右クリック禁止アプリ」が追加されます。
7 日間の無料トライアル期間が始まるため、まずは気軽にお試しできます。
テーマへのアプリ追加
インストール直後は、アプリがストアのテーマと連携されていない状態です。以下の手順で有効化してください。
-
シンプル右クリック禁止アプリを開くと、アプリ管理画面に 「テーマに追加」 ボタンがあるので、右クリックを禁止したいテーマを選択し「テーマに追加」ボタンをクリックします。
-
テーマにアプリブロックが追加されます。問題なければ、変更を保存してください。(公開中のテーマの場合、保存すると実際のストアに反映されてしまうので注意してください。)
自動でのアプリブロック追加がうまくいかない場合は、ご利用ガイドを参考に手動でアプリブロックを有効化してください。
シンプル右クリック禁止アプリの操作方法
アプリ管理画面は非常にシンプルで、次のような設定のみを行います。
- 右クリック禁止の ON / OFF
トグルスイッチを切り替えるだけで、いつでも右クリックの制御を有効・無効にできます。
エラーや不具合が出た場合の確認
テーマによっては別のスクリプトやアプリと干渉する可能性もありますので、想定外の挙動があればアプリをオフにして原因を切り分けましょう。
利用上の注意点
-
完全コピーガードではない
先述のとおり、右クリック禁止はあくまで第一段階の抑止策であり、ブラウザの開発者ツールや高度な方法を使用されればコピーを 100% 防ぐことはできません。とはいえ、ライトユーザーや想定外の軽度な転載を減らす効果は充分に期待できます。 -
ユーザー体験とのバランス
右クリック禁止によって不便を感じるユーザーもいるため、ショップの性格やユーザー層を考慮しましょう。必須ではないページや、クローズドなコンテンツのみを右クリック禁止にするなど、部分的に適用する方が良いケースもあります(※アプリ側で細やかなページ指定ができるかは要確認)。 -
アプリ導入コスト
アプリは月額 5.99 ドルで、ランニングコストが発生します。ただし、無断転載やブランドイメージの毀損リスクを軽減できると考えれば、費用対効果は決して低くないでしょう。7 日間の無料トライアルで、ショップに導入しても問題ないか試すことを推奨します。
コード編集とアプリ導入、どちらが良い?
テーマのコード編集 で実装すると、外部アプリに依存する必要がないため固定費がかかりませんし、ほかのカスタマイズも含め一括で管理できるメリットがあります。しかしその分、コーディングの知識が求められ、テーマアップデート時のメンテナンスが煩雑 になるデメリットもあります。
一方、アプリ導入 はノーコードで一瞬にして右クリックを禁止できる反面、月額料金 が発生したり、テーマや他アプリとの競合 による不具合が起こり得る可能性があります。ただし、サポートが受けられるため万が一のトラブル対処もしやすく、「時間コスト」を最小限に抑えたい方には特におすすめです。
コード編集する場合のサンプルコード
ある程度、Shopify のコード編集に関する知識がある場合は、コード編集による実装も検討できます。
Shopify の管理画面から、オンラインストア > テーマ > アクション > コードを編集 へ進みます。右クリックを禁止したいページ全体に適用したい場合は、theme.liquid
の <head>
タグ付近や、フッター周りに JavaScript を仕込むのが一般的です。
以下のような JavaScript を theme.liquid
に記述し、document
オブジェクトの contextmenu
イベントを無効化するイメージです。
{% comment %}
このコードはサンプルです。実際のテーマコード編集は、
バックアップ取得後に行うように注意してください。
{% endcomment %}
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<!-- ここにその他のhead要素が入る -->
<script>
document.addEventListener('contextmenu', function(event) {
event.preventDefault();
// アラートを表示したい場合は以下のように記述:
// alert('右クリックは無効化されています');
});
</script>
</head>
<body>
{{ content_for_header }}
<!-- テーマの他の内容 -->
{{ content_for_layout }}
{{ content_for_footer }}
</body>
</html>
このスクリプトを入れることで、ページ全体で右クリックメニューが開かなくなります。単純な実装であればこれだけで済みますが、カスタマイズしたい要望に応じて以下のような追加実装も検討できます。
- 特定のページや特定の要素(例: 商品画像)のみ右クリック禁止にする
- 右クリック禁止が作動した際に、警告メッセージを表示する
- スマホやタブレットなどタッチデバイスの長押し挙動も制御する
ただし、あまりに多くのイベントを上書きすると、ユーザーの操作感が大幅に損なわれてしまう可能性があるため注意が必要です。
注意点や回避策
注意 1: 開発者ツールは封じ込められない
JavaScript を使用して右クリックメニューを無効化しても、Chrome や Firefox などのブラウザが提供する「開発者ツール」へのアクセスを完全に防ぐことは事実上不可能です。右クリック以外のショートカットキー(例: F12)で容易に起動できるため、本気でコピーを行いたいユーザーには対抗策がありません。
注意 2: 画像保存の他の手段
たとえ右クリックを禁止していても、画面キャプチャを取る・直接ファイルの URL にアクセスするなど、画像を抜き取る手段はいくらでもあります。高解像度の画像をどうしても守りたい場合は、透かしを入れる・低解像度にとどめておくなど、別のアプローチも検討が必要です。
注意 3: 一部の正規ユーザーが不便を感じるケース
- 右クリックでリンクを新規タブで開く操作 をするユーザー
- 翻訳ツールを右クリックメニューから利用 するユーザー
など、想定外のシーンで右クリックを多用するユーザーにとっては、右クリック禁止が離脱要因になりかねません。FAQ などで「右クリックを禁止している理由」を説明したり、ブラウザ機能に慣れないユーザー向けフォローの文言を記載するなどの対応があると、ユーザー体験の低下をやわらげられます。
まとめ
「Shopify 右クリック禁止」は、2025 年のオンラインストア運営においても引き続き需要のある機能といえます。無断転載や軽度なコピペ行為をある程度抑止する目的であれば、テーマのコード編集またはアプリの導入によって簡単に実装可能です。
-
テーマのコード編集
- メリット: コストがかからない、自由度が高い
- デメリット: コーディング知識が必要、アップデートのたびにメンテが必要
-
アプリの導入
- メリット: ノーコードで簡単、サポートが受けられる
- デメリット: 月額費用がかかる、他のアプリ・テーマとの競合リスク
とりわけ、初心者の方や工数を削減したい方には、シンプル右クリック禁止アプリ の利用がおすすめです。初期セットアップも数分で済み、管理画面のスイッチを切り替えるだけでストア全体の右クリックメニューを無効化できるうえ、将来的に解除したいタイミングで簡単に戻せる柔軟性も兼ね備えています。
なお、何度も述べたとおり、右クリック禁止のみでコンテンツの盗用を 100% 防ぐことはできません。高解像度画像や詳細情報の公開には十分注意し、必要に応じてロゴや透かしの挿入、プライバシーポリシーや利用規約での注意喚起、その他のセキュリティ対策とも併用して、ショップのブランドを守ってください。
右クリック禁止はあくまで 「簡易的なコピー防止策」 であることを理解しつつ、それでも導入することで一定の安心感とブランドイメージの保護につながることは確かです。ぜひ本記事を参考に、あなたの Shopify ストアで右クリック禁止を導入するかどうかの判断材料に役立てていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。