ShopifyでBtoB販売 | Shopifyを活用してBtoB販売サイトを構築する方法について解説!
Shopify では、BtoB 向けのサイトを構築する機能がデフォルトで備わっています。
Shopify の BtoB 機能では、あらかじめ登録しておいた会社用アカウントでログインすると法人向けの割引価格で購入できるようになったり、ショップへのアクセス自体をパスワードで保護できたりします。
今回は Shopify の BtoB 機能について解説していきます。
目次
BtoB 販売専用サイトを構築するメリット
ネット販売サイトを BtoB 販売専用として構築することには以下のようなメリットがあります。
価格均衡を保持できる
卸売価格で商品を販売する場合は、一般の顧客は同一の価格で商品を販売できないよう制限するのが望ましいです。
製造業者が商品を販売する際、直接消費者に販売するわけではなく、卸業者や小売業者を介して消費者に購入される流れになります。
製造業者が仲介業者に商品を販売した場合、小売業者が販売する価格よりも安価で購入できてしまいます。
消費者側から見ると、安価で商品を購入できる分お得だと思ってしまいますが、
市場での価格均衡が崩壊し、製造業・卸・小売の仕組みが崩れてしまいます。
市場価格のバランスを保つためにも、一般には購入できない方法で商品を販売する必要があります。
顧客側のメリット
購入者(企業)側にもメリットがあります。一般向け EC サイトだと、企業が購入するために必要な機能が備わっていなかったり、購入する際に必要な要件(インボイス対応しているかどうか)などを事前に確認する必要があります。
BtoB 限定サイトであれば、企業でも安心して商品を購入できますね。
購入者を限定できる
購入者を限定すると以下のようなメリットがあります。
- 販売規制できる
有毒な薬物や化学薬品など、許可を受けた医療機関や研究機関にしか販売してはいけない商品を、一般の顧客でも購入できるサイトで販売してしまったら大変です。
サイト構築の際にパスワードをかけることで、一般の購入者を排除して特定の業者や研究施設にのみ商品を販売できます。
- 転売防止
人気商品やプレミア価格がつく商品は一般顧客に販売すると転売される可能性があります。
事前にショップにアクセスできる人を限定することで、転売を防止できます。単に転売を防止する目的であれば、限定販売アプリを使用するだけで、購入者の会員登録を必須にできます。
- 購入者の特定
人に危害を加えるおそれのある商品は、購入者の情報を保存する義務がある場合があります。BtoB サイトを構築すると、購入者をサイト管理者側から特定できるので、未知の第三者に商品を購入される心配がなくなります。
Shopify で BtoB サイトを構築する手順
Shopify を使って実際に BtoB サイトを構築する手順を解説していきます。
今回は BtoB 専用サイト を構築していきます。
1. B2B 用の販売サイトを作成する
まずは販売先の会社を登録します。
(販売先の会社の情報が必要です)
BtoB サイトにしたいサイトの管理画面を開いてください。
左側の[ 顧客管理 ]タブをクリックし、[ 会社 ]を選択して、[ 会社を追加 ]ボタンをクリックします。
この画面で会社名、配送先住所、決済のタイミングなどの設定を行います。
必要な情報が入力できたら、右下の[ 保存 ]ボタンをクリックして、販売先会社情報を保存してください。
これで販売先企業を追加できました。
次は販売先企業側からログインするアカウント(担当者用アカウント)を作成していきます。
2.販売先の担当者用アカウントを作る
[ お客様を追加 ]ボタンをクリックします。
検索部分をクリックして、[ +新しいお客様を追加する ]をクリックしましょう。
必要事項を入力します。
まだ担当者情報がわからない場合でもメールアドレス入力すれば、そのアドレス宛にログインリンクを送信できます。
[ 保存する ]をクリックすると、販売先の企業の担当者用アカウント詳細画面が表示されます。
上記画像でメールアドレスの部分をクリックすると、担当者用アカウントのメールアドレス宛にログインリクエストリンクを送信できます。
[ Bcc を以下に送信する ]にチェックを入れておくと、正常にメールが送信されているかどうかを確認できます。
メールを送信するタイミングで、ショップのパスワードを担当者に知らせておくと手順がスムーズです。
ショップのパスワードは[ オンラインストア ]の[ 各種設定 ]から確認できます。
ここまで設定できたら、あとは企業の担当者側で設定を進めていきます。
担当者用アカウント側での設定
届いたログインリクエストリンクメールを開きます。
ショップ名の部分(画像の「B-to-B の部分」)をクリックすると、ショップサイトを開けます。
商品を購入するときは、ショップ側が登録したメールアドレスを使ってログインします。
(購入時にログインが要求される画面)
3. ショップへのアクセスを B2B の顧客のみに制限する
無事に BtoB サイトを構築できました。
しかし、現在のままではパスワードを知ってさえいればショップにアクセスできてしまします。
(悪意のある担当者が第三者にパスワードを教えてしまえば、未知の顧客が商品の詳細や価格を閲覧できてしまいます。)
以下の手順で、ショップへのアクセスを、サイト管理者側から登録した担当者のみに制限しましょう。
まずは[ オンラインストア ]の[ 各種設定 ]を開きます。
B2B のお客様セクションで、[ B2B のお客様のみにアクセスを制限する ]の部分にチェックを入れましょう。
これでショップへのアクセス自体を登録した担当者のみに制限できました。
BtoB 割引を簡単に実装できるおすすめアプリ
以下のアプリを使用すると、難しい設定はなしで簡単に BtoB 機能を実現することができます。
シンプル顧客タグ送料割引|お手軽顧客タグ送料無料
「シンプル顧客タグ送料割引|お手軽顧客タグ送料無料」は、顧客タグに応じて配送料を割引したり、無料にしたりできるアプリです。こちらからアプリをインストールできます。
詳しい使い方については、以下のご利用ガイドをご覧ください。
Shopify に顧客タグに応じた自動送料割引機能を追加できるアプリについて徹底解説|ご利用ガイド
シンプル顧客タグ注文割引|顧客タグ BtoB 割引
「シンプル顧客タグ注文割引|顧客タグ BtoB 割引」は、顧客タグに応じて注文を割引したり、無料にしたりできるアプリです。こちらからアプリをインストールできます。
詳しい使い方については、以下のご利用ガイドをご覧ください。
Shopify で顧客タグに応じて自動注文割引ができるアプリについて徹底解説|ご利用ガイド
単に限定販売を設定するだけで OK な場合
今回の記事では企業向けの販売サイトを作成しました。
しかしショップの規模が大きくなると販売先企業を手動で登録したり、担当者ごとにアカウントを作成することが難しくなることもあります。
そういった場合には以下のようなアプリがおすすめです。
1. シンプル限定販売
購入時に会員登録を限定したり、購入できる最大の数を指定できます。
2. お手軽 VIP 会員限定販売
VIP 顧客限定で販売する商品を設定できます。
詳細はこちら
終わりに
ここまで御覧いただきありがとうございました。
B2B サイトを構築する方のお役に立てれば幸いです。