ShopifyQL Notebooks とは?実践的な具体例を交えて徹底解説!
目次
はじめに
この記事では、ストアのデータを分析するために Shopify が提供している ShopifyQL Notebooks についてそのの概要から実践的な使用方法まで解説しています。
この記事を読んで効果的なマーケティングに欠かすことができないストアデータの取得方法について学んでいきましょう!
ShopifyQL とは
ShopifyQL Notebooks は Shopify が提供するクエリ言語で、Shopify ストアのデータを効率的に分析するために開発されました。このツールは、複雑なデータ集計と分析をシンプルなクエリで実行できるように設計されています。
ShopifyQL Notebooks を使うメリット
ShopifyQL Notebooks を利用することで、ビジネスデータの検証、分析、可視化が可能になります。このアプリを使えば、ビジネスの業績を詳細に把握し、カスタマイズされたレポートを作成し、ビジネス成長を明確に把握することができます。
ShopifyQL Notebooks の基本
ShopifyQL Notebooks を使用するための条件
ShopifyQL を使用するためには以下の条件を満たす必要があります。
- ストアが Shopify Plus プランに入っている
- ShopifyQL Notebooks アプリをインストールしている。
Shopify Plus ではないストアでは ShopifyQL Notebooks を使用することはできないので注意してください。
Shopify Plus プランに入っている人は ShopifyQL Notebooks アプリをインストールすることで ShopifyQL Notebooks の機能を使用することができるようになります。
ShopifyQL Notebooks の主な機能
ShopifyQL Notebooks は、売上、顧客、注文、商品といった多岐にわたるデータソースにアクセスできる機能を備えています。これにより、ユーザーは様々な角度からビジネスのパフォーマンスを分析することができます。
対応しているデータタイプと構文
ShopifyQL Notebooks は数値、文字列、日付など、様々なデータタイプをサポートしています。また、SQL に似た構文を採用しているため、SQL に精通しているユーザーならば容易に使いこなすことができます。
ShopifyQL Notebooks ノートブックの基本操作
新しい Notebook 作成する
- 管理画面から、[設定] > [アプリと販売チャネル] の順にクリックします。
- [アプリと販売チャネル] ページで、[ShopifyQL Notebooks] をクリックします。
- [アプリを開く] をクリックします。
- [Notebook を作成] をクリックします。
- Notebook にはデフォルトで 1 つのコードブロックが含まれています。次のいずれかの操作を行います:
- コードブロックのテンプレートを選択する。
- 独自のコードブロックを書く。
- オプション: ブロックを追加する場所にマウスを移動し、[テキストブロック] または [コードブロック] を選択して、コードブロックまたはテキストブロックを Notebook に追加します。
- Notebook を保存するには、[...] ボタンをクリックし、[名前] をクリックします。
- Notebook の名前を入力し、[保存] をクリックします。
Notebook をエクスポートする
- 管理画面から、[設定] > [アプリと販売チャネル] の順にクリックします。
- [アプリと販売チャネル] ページで、[ShopifyQL Notebooks] をクリックします。
- [アプリを開く] をクリックします。
- [Notebooks] セクションで、エクスポートする Notebook を選択します。
- [...] ボタンをクリックして、[プレゼンテーションモード] を選択します。
- [エクスポート] をクリックします。
Notebook はダウンロードされる際に PNG ファイルとしてダウンロードされます。
Notebook を編集する
- 管理画面から、[設定] > [アプリと販売チャネル] の順にクリックします。
- [アプリと販売チャネル] ページで、[ShopifyQL Notebooks] をクリックします。
- [アプリを開く] をクリックします。
- [Notebooks] セクションで、編集する Notebook をクリックします。
- ブロックを編集したり、新しいブロックを追加したり、ブロックを削除したりして、Notebook に変更を加えます。
- [保存] をクリックして変更を保存します。
Liquid を使用してデータを参照する
Liquid を用いた Shopify のテンプレート言語を活用して、動的なデータストーリーを構築し、ShopifyQL Notebooks からデータを取得することができます。取得したデータは、ShopifyQL コードブロック内のデータ要素として参照され、テキストブロック内で Liquid を用いて編集することが可能です。
- 管理画面から、[設定] > [アプリと販売チャネル] の順にクリックします。
- [アプリと販売チャネル] ページで、[ShopifyQL Notebooks] をクリックします。
- [アプリを開く] をクリックします。
- [Notebooks] セクションで、編集する Notebook をクリックします。
- 参照データを作成するテキストを探します。
- [参照を追加] をクリックして Liquid エディタを開きます。
- 参照するデータ要素の Liquid コードを入力します。
- 利用可能な参照データ、行、列の自動入力候補を使用して正確に処理します。
- [適用] をクリックして参照データを保存します。
以上で ShopifyQL Notebooks の基本操作の説明は終了です。
基本操作についてはこちらの Shopify ヘルプセンターで丁寧に解説されているので参考にしてください。
実践的な ShopifyQL Notebooks の使用例
ここからは具体的な実践例を紹介していきます。
クエリ内の文法についてはこちらの記事で詳しく説明されているので参考にしてみてください。
売上データの分析
売上トレンドを分析するために、特定期間内の日別の総売上を集計する ShopifyQL クエリの例です。このクエリは日付ごとに売上を集計し、時間の経過とともに売上がどのように変化しているかを視覚的に把握するのに役立ちます。
SHOW TOTAL(sales) BY day
FROM sales
WHERE processed_at BETWEEN '2023-01-01' AND '2023-01-31'
ORDER BY day
顧客行動の分析
顧客の購買パターンを分析するために、最も人気のある商品を特定するクエリです。このクエリは、指定期間内で最も売れた商品をランキング形式で表示し、どの商品が最も需要が高かったかを理解するのに役立ちます。
SHOW product_title, TOTAL(sales) AS total_sales
FROM sales
WHERE processed_at BETWEEN '2023-01-01' AND '2023-01-31'
GROUP BY product_title
ORDER BY total_sales DESC
LIMIT 10
在庫管理と予測
在庫レベルを効率的に管理し、将来の補充計画を立てるためのクエリです。このクエリは特定のカテゴリーの商品について、現在の在庫数と過去 30 日間の売上を基にした将来の在庫需要を推計します。
SHOW product_title, inventory_quantity, PREDICT(inventory_quantity)
FROM products
WHERE product_type = 'T-shirts'
AND processed_at BETWEEN '2023-01-01' AND '2023-01-31'
まとめ
今回は ShopifyQL Notebooks の概要説明から、実践的な ShopifyQL クエリの具体例の紹介までを行いました。
ShopifyQL Notebooks は、その強力なデータ分析能力により、Shopify ユーザーにとって貴重なリソースとなります。このツールを活用することで、データを元にした効果的なマーケティング政策の考案、実施が可能になり、ビジネスの成長を加速させることが期待できます。
この記事が皆さんの効果的なストア運営に貢献できれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!